Fuzzサウンドを制覇するのはロック系男子の夢と言ったら言い過ぎ? だろうか 笑
自分はそういうタイプのミュージシャンだったりするのだけど
ファズというエフェクターへ手を出すのって中々の勇気というか踏ん切りが必要だったりもして
憧れはあったものの、扱いが難しそうとか色々な思いもあって実際に手を出したのは20代も終わりの頃でした
そもそものFuzzの印象といえば
15 ~16歳くらいの自分は
ミーミー ジージー鳴るノイズ発生装置的なもので、
いまいちピンと来ず、
バシっとコンプ制御されたディストーションやナチュラルでスムースなオーバードライブサウンドこそ
ギターの歪であり~ などと思っていたものでしたが
18歳を境にジミヘンが好きになり、同じ時期にジョンフルシャンテに憧れ
少し遅かったけど
MADHONEYやSONICYOUTH にNIRVANAといったグランジ シアトルロックサウンドに影響されてからは
もうずっとファズギターの虜に
そして、あのサウンドに憧れつつも実際にファズエフェクターに手を出したのが20代後半という遅咲きファズ野郎というわけですが
そうは言ってもやっぱり
ファズの魅力はノイジーで汚くって、ある意味でケバケバしい
そして暴れ馬の様で
弦から一度手を離したら
まさしく手綱の制御から解き放たれた暴れ馬の如く、ちょっとやそっとでは止まらない暴走サウンドを発生させるノイズマシーンという
そこが結局のところは魅力だよなぁと
で、ここからは完全に自分流の振り切ったファズの使い方を解説しようかと
というわけで
前置き長くなりましたが...
グランジシンドロームとでもいうべく、同じ使い方をしている奴は見たことねーなー という
皆の常識度外視な活用法を解説します。
まずご用意するのは
今でも誰でも手に入る
エレハモ(エレクトロハーモニクス)のBigMuff
特に拘ってロシアンMuffだ!ビンテージだ!と息巻く必要はございません
どちらも実際に使用していた事はありますが、グランジシンドローム的な爆音を出すのには現行のアメリカンMuffで充分
というかむしろ最強です
お馴染みのこちらです
Big Muff Original
どんなもの?かというと
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この度オリジナルUSA製のBIG MUFFが熱き要望によって遂に復活する次第になった。
ジミヘン、サンタナ、果てはコーンまで多くのプロフェッショナルを魅了したオリジナル機はそのまま
スィートでサスティーンの効いた感動のサウンドを再現してくれる。
今回発売されるモデルは1980年前後くらいに登場したフェイスのもので、
ノイズもかなり押さえられている完成系に近いものだ。
このユニットを再製作するにあたっては並々ならぬ困難があった。
ニューヨークのマンハッタンのど真ん中で現在このような製品を組み込むこと自体が無謀である。
なにせマンハッタンの地価は当時の日本のバブルの土地狂乱にも匹敵するくらいの高さ!
しかも今時アルミを曲げた前時代的なケースの型を起こすほどバカバカシイことはない。
これは単なるMADE IN USAではなく、MADE IN USA NEW YORK CITYなのである。
■特性
寸法:139W×73W×173D mm
重量:700g(電池込)
電源:9Vバッテリー
使用可能な電源アダプター:9VDC、ミニフォーン・プラグ Φ3.5、TIP +
【メーカー製品紹介から引用】
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というような代物なのですが
メーカー価格だと¥23,100(税込)
で、ネット価格だと¥10,000前後からで購入が可能なエフェクターなので
BOSSを始めとするその他有名/著名エフェクターブランドの歪系エフェクターとさほどの値段的落差というか
割高感は無いのではないかな?と
で、こちらのBig Muffですが
自分の使用感からしてとはいうものの
あえて言い切りますと
ハム系(ハムバッカー系)のギターよりもシングルコイル系のギターがベストマッチします。
ギブソンのシングルやミニハム系のほか、ソニックユースのサーストンムーアやダイナソーJrのJマスシスの仕様でもお馴染みのフェンダージャズマスターや、無改造でシングルのままのフェンダージャガーに搭載されているタイプのシングルコイルピックアップでも勿論良い感じです。
シングルコイルが良いと主張する理由としては
ミッドレンジ色の強めな音色特性を持ったギターよりも、エッジーなテイストを持ったギターの方が、ファズサウンドの乗っかりが良いからで
電気信号的な話は置いといて
経験からいうと、音を極度に潰して歪ませるわけですから
じゃキーンと鳴る系のシングルの方が音もぼやけず、いい感じに音の輪郭も出せるというところです。
少々脱線/余談ですが、、、
シングルコイルギターは歪まない??? についての記事も掲載しましたので併せてお読みいただければと思います。
というところで、実際のサウンドメイクですが
となると各種つまみの設定ですね
まずはこのBIG MUFFのつまみの解説をいたします
VOLUME
文字通りヴォリュームで、BIG MUFFからのアウトプットボリュームを調整できます。
右に開いてゆけばボリューム信号は大きくなり、左に回せば小さくなります。
TONE
これも文字通りトーンを調整します。
右に回せばHigh成分が強まり(サウンドが明るくなる?というと解り易いでしょうか?)左に回すとLow成分が強まり、解り易い印象表現としては”こもった”感じのサウンドです。
SUSTAIN
これはいわゆる歪系に良く付いているドライブつまみに相当する感じでしょうか?
歪が増すと同時に当然サスティーンも伸びてきます。
このつまみを軸にサウンドメイクをすると、どちらかというとデョイストーションサウンド的な印象のサウンドに近くなりますが、普通のディストーション系エフェクターよりもジリジリ感が多少強い印象のサウンドになります。
という様に、基本的にはこんな感じなんですが
通常であれば、エフェクターの特性を生かしたサウンド作りとすると
この場合、SUSTAINを軸にサウンドメイクするのですが
そうではなく、自分の場合VOLUMEとTONEを軸にサウンドメイキングします。
どういう事か?というとBIG MUFFを使って”ブースター”的な利用方法をするという活用方法です。
どーしてそんな使い方をするのか?
それは、あのジミヘンやグランジ勢のようなブーミーなサウンドを作り出す為なんです。
SUSTAINを軸にしてしまうと、どーしてもディストーション的な枠を抜け出せません。
それが、VOLUMEとTONEを軸にすると一変します。
但し、アンプとスピーカーにはかなりの負荷がかかると予想されるので
それぞれを傷めるという懸念要素はあります。
とはいえ、これが原因で自分の所持していたマーシャルJCM900を飛ばしたことも壊した事ないですし
別記事記載のローランドJC120についてでまた別の爆音セッティングをご紹介(
)しますが、このBIG MUFFの仕様方法でアンプを破壊してしまった。。。なんていう経験はありません。
ですが、そこは、なんともいえませんのであしからず。
ココから先は自己責任の中でお試し下さい。
で、つまみを実際どーセッティングするのか?
まず、アンプについては
マーシャルの場合、クランチ程度の歪み量に対して
MID(ミドル)7~10程度
BASS(ベース)5~8程度
HI(ハイ/トレブル)5程度
といったところでセッティングします
これは900シリーズであれば上記の感じで、2000シリーズであればクランチチャンネルを使って基本サウンドを作って下さい。
そして
BIG MUFFのセッティングとしては
VOLUME フルで開きます
TONE 所持しているギターにもよりますが、シングル系などのギターであれば10時から1時の間で調整
SUSTAIN 9時
※ 自分はストラトやジャガー、グレッチホワイトファルコンで同様セッティングを行っていました。
というセッティングにし
コレにスパイス的になるエフェクターを追加します。
ここがミソです。
出来ればナチュラルに歪むオーバードライブ系の歪みを
または、ダーティーなサウンドにしたければ荒く歪むプロコのRATがお勧めです。
オーバードライブの場合であればやはりボリュームを軸にブースター的サウンドメイクを行っておきます。
これはエフェクターによって少々サウンドの趣きが違うので、細かな設定は書きませんが、イメージとしてはギターソロに適したブーストといった感じのセッティングでしょうか。
そして
ダーディーな方
自分はこっちの使い方が主です。
前述したRATを使うわけですが、これもやはりブースター的利用方法のセッティングにします。
ボリュームは全開、フィルター(トーン)は11~1時で調整、ですが ギターのサウンド特性によりハイ成分が強い場合は”つまみ”を右に回して絞り込んで行き調整します。
RATは
そして、ディストーンレベルを9~12時あたりで調整してセッティング。
かなり”バリバリ””ジリジリ”した音になるかと思います。
金属的な感じというよりは、乾いた感じのサウンドになれば成功です。
さて、ちょっと説明順序が逆になってしまいましたがここで接続順です。
ココに上げたエフェクターのみでまず解説します。
センドリターンを使わずに、全て直列で繋ぎます。
ギター
↓
RAT
↓
BIG MUFF
↓
アンプ
と繋ぎます。
空間系といわれるエフェクターとなるディレイやリバーヴ、コーラス、フランジャー、などなどはBIG MUFFとアンプの間に繋ぎます。
そしてエフェクトオン!とするわけですが
踏む順序があります
RAT → BIG MUFFと踏むか
一気に爆音へ持ってゆく場合は両方を両足を使って同時にオン!です。
クランチにしているアンプに対してギターのボリュームを絞っておきクリーントーン
そしてボリュームを開いてゆきエフェクトオン!!!
これでまさしくグランジ爆音サウンドの完成となります。
踏んだ瞬間は弦から手を離しハウリングさせ、6弦と5弦をいい加減に力強く最終フレットまでグリッサンドし最後にベンドしてウニウニビブラートさせる
うーん きもちいい!! という感じで 笑
どうぞお試し下さい。
あ、もし上記でハウリングが起こせない場合はRATのフィルターを開きBIG MUFFのSUSTAINレベルを上げてみてください。
きっと絶叫モノのハウリングが起こせるはずです。
以上、本日のBIG MUFFでニルバーナの回でした。
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