2017/12/31

BIG MUFFってファズ?ディストーション?



このブログのアクセスにとても多いのがBIG MUFFやニルバーナに関する記事についてなのですが、そもそもBIG MUFFってファズなのか?という事を思ったりした事ありませんか?

そして、グランジといえば…といえるほど、その代名詞ともいえるニルバーナのギターサウンドってそんなにファズで攻めきっているサウンドなのか?という。

色々な解釈があるのは承知の上ですが、個人的にはBIG MUFFはファズでもないしディストーションでもないし…
BIG MUFFはBIG MUFFという事と、ニルバーナはさほどファズで押し切るほどファズらしいサウンドをメインには鳴らしてないよ…と。

BIG MUFFって、モデルによって色々違いはあるけれど、もう少し分かりやすくどんなエフェクターか?というと、回路面の話はおいといて、ディストーションとファズの中間という音を作れるエフェクターと思うと近いような気がします。

その辺のあいまいさが逆においしい所だったりするので、色々なジャンルの人がBIG MUFFをあれやこれや活用しているのではないかな?と思うわけです。

自分もその一人ですが…

その曖昧な立ち居地のBIG MUFFを、ある意味その通りそのまま旨く活用していたのが、グランジムーブメントの重要バンドの一つであるスマパンことスマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンとジェームス・イハでしょうね。
彼らの代表曲を聴けばすぐさま分かるほど、BIG MUFF的なサウンドやそれらに近いファズ系のギターサウンドを堪能することが出来ると思います。

なので、むしろカートコバーンよりも彼らスマパンのギタリスト2人のほうがBIG MUFF系のファズ的なギターサウンドを炸裂させているグランジ系ギターサウンドの代表格といえるのではないか?と思います。

ソニックユースなんかもそうですが、きっとスマパンの方がそのあたり分かりやすいし真似しやすいのかな?と思ったりしますね。

で、個人的な好みにはなりますが、スマパンのファズ炸裂が分かりやすく収められているアルバムといえば、スマッシング・パンプキンズが3rdアルバムとして1995年にリリースした大ヒット作である 「メロンコリーそして終りのない悲しみ - Mellon Collie and the Infinite Sadness」では?と思います。

当然ながら、ファズサウンドだけではない沢山のすばらしいギターサウンドがちりばめられていますが、ここ一発!の炸裂のさせ方が流石!!の秀逸作品です。

というように、実は… というか、カートの音は結局のところ汚くて野蛮なと表現でもしたら良いでしょうか?そういったディストーションサウンドであって、ファズサウンドでは無いといっても過言ではないというように思います。

事実、彼がメインに据えていた歪み系のペダルやアルバムで聴いて取れるサウンドは、フェンダーのジャガーやムスタング、またはモズライトであったり、それらに搭載していたディマジオのSuper Distrotionとサンズ(TECH21のSANSAMP Classic)やBOSSのDS1やDS2にマーシャルとフェンダーのツインなどの掛け合わせで作られていたサウンドなのは良く知られてることと思います。

なので、分かりやすい範疇でファズ寄りかな?と、いえそうなサウンドが多く収められているアルバムは大ヒットアルバムのネバーマインドより、ブリーチやインユーテロではないか?と。

厳密にはインユーテロもファズというよりは…というところですが。
ネバーマインドのに収められている曲であればBreedが多少ファズよりな様な気も… と言う程度。
基本的にネバーマインドのギターサウンドは程よい野蛮さのオーバードライブ・ディストーションという感じで、いわゆるグランジ的なギターサウンドは聴こえて来ないともいえます。

と、いうわけで、表題の話にここで戻りますが…

BIG MUFFって、そういったニルバーナやグランジと呼ばれた枠組みの中に入れられていたバンドで良く聴けた「ファズだけどディストーション寄り」というエフェクターである。というのが分かりやすい着地というか答えじゃなかろうか?というところですね。

ガチのファズ系サウンドを奏でていたバンドといえば、マニアックなグランジと呼ばれていたバンドは沢山いますが、有名どころで挙げれば マッドハニー、ダイナソー.Jr、メルヴィンズ、サウンドガーデンあたりかな?と。

それらのバンドのギターサウンドと先述のバンド達を比べてみると、そのサウンドの違いから特に現行系のBIG MUFFは野蛮なディストーションを奏でるエフェクターという答えに辿り着くと思います。

それでもあの野蛮な感じの歪みはクセになるわけで 笑

色々なギターやアンプとの組み合わせを楽しんでみてはいかが?と思うところで。

次回は、自身の機材を交えて歪み系エフェクターのより本格的な音作りに関する活用方法を紹介しようかと思います。