DAW/DTMによる音楽/楽曲制作に使える機材やソフト・アプリをレコメンド&レビュー!更に、初心者でも出来る「ライバルに差を付けるライブでの一風変わった機材活用法」もMitsu.JEANNIENITROが解説!
2013/10/24
インユーテロ / In Utero みたいな爆裂ギターサウンドをJC120で作っちゃうぞ!その3
というわけで、続きです。
ここで、放置気味に突き進んで来てしまったセンドリターンにつての説明を、若干ですがアンプの構造的な話しも交えつつ、少々詳しく説明しておきます
始まり始まりぃ~
さて
最近のアンプには既に定番となっていて、大抵のアンプに常設されるようになって久しいセンドリターン機能ですが
空間系とかモジュレーション系とか呼ばれる様なエフェクターは、ココへ繋ぐ事で、よりクリアーな音像を得られるなんて言われています
ま、これは実際本当で
理由としては単純
このセンドリターンに繋ぐと
作られた音色に対して1番最後、あとは出力調節だけとなる最終のところでエフェクターがかかるわけですから、クリアにエフェクト効果を得られるわけですね。
以上です。
え? 簡単な説明すぎるだろ!っと?
笑
もうちょっと詳しく説明しましょうか
えぇっと…
ギターから始まって歪も含むアンプの音色が定まった後の1番最後に、前述の様なエフェクターを繋いでる事になるので、エフェクターを掛けたその後に今一度的に音作りがされるという、そんな邪魔されるサウンドカラー決め要素がない状態にエフェクト効果を施す事になるので、クリアーにエフェクト効果を演出したいものに更に上からアンプで作られた歪やトーンの設定が被さらないから…
と、長まわしの台詞の様になりなしたが
って、楽器初心者には更に今いちチンプンカンプンでイメージわきにくいですよねぇ…
んーっと
こうい説明ではどうでしょうか?
ちょっと理科の話しみたいになりますが、、、
余計意味不明になるかな…
ま、ちょっと聞いてよ 笑
まず
ギターからアンプに向かって、その間にエフェクターを繋ぐ方法を
直列接続 といいます
普通に誰もが知っている当たり前って感じのつなぎ方
ギターとかやった事がなくとも、音楽雑誌のライブステージ写真とか、ライブ映像とか、番組によっては生演奏しているようなTVの音楽番組で。または、楽器専門誌とかに掲載されているアーティストの機材セッティング図とか写真やなんかで見たことあるから知ってるよね?っていうような普通のエフェクターの繋ぎ方ってやつですかね
例えばこんな接続順
ギター → ワウやボリュームペダルなど→ 歪系エフェクター や コンプにイコライザーなど → コーラスやフランジャーやディレイなど → リバーブ → アンプ (クリーンでも歪んでいても良い)
こんな感じ
これだと
最終的に、アンプ側でトーンやゲインのセッティングも行われている事になるので、全てのエフェクターのトーン/サウンドのカラーがアンプの音色設定に大きく左右される事になるわけですが
えー っと…
何にせよ
実際の音作りを行って行く手順は別にして、音=信号の流れとしては最終的なトータルのサウンドがアンプで作られる事になります
なので
アンプがアンプなら、特に真空管/チューブアンプなんて言われるものは、「どクリーンな音」がそんなに得意じゃない物も多いので、全体が多少なりとも歪むこともあるというか、掛けたエフェクターの音色を含むギタートーン全体がアンプ色にそまります
特に
アンプの歪を活用する人は
クリーンチャンネルを活用してクリーントーンを演出したとしても、歪チャンネルに切り替えた段階でどーしてもアンプよりも手前でかけたエフェクト効果も一緒に歪んでしまう事になります
ま、直列接続はこれが良くて好んでそーする事も多いですが
エフェクターもギターの一部として捉えるとでもいうか
自分は、どちらかというとそっちの考え方に傾倒しているタイプです
ですが
理由は色々あるとして
エフェクターでベースになる歪みを作ろうとするあまり
良くやりがちなのが
歪みが売りのマーシャルやなんかの大型真空管アンプで、これらはアンプの歪みが売りというか、それが醍醐味であるにも関わらず
アンプ側では全く歪ませず、クリーントーンのセッティングでだけ使うとかクリーンチャンネルだけつかうとか
俺から言わせれば
むしろこの使い方の方が暴挙 笑
意味無いじゃーん と
クランチ程度で使うのは良いとは思うけどね
エフェクターの歪に任せっきりな使い方をしちゃぁジム(ジム.マーシャル)が化けて出てきまっせ と 笑
マーシャルとかの大型アンプはちゃんとアンプで歪ませて使ってあげましょう
そんな場合
歪み量の調節は、基本的にギター本体のボリュームやピッキングなど手元で行い
歪みエフェクターを使用する目的は
彩りやカラー替え、もしくは飛び道具的なものとして使う
これが両方共に活きる方法だと思います
歪みエフェクター主体で音を作りたいのであれば、初めから歪みにくいか、むしろ歪まないものを選ぶのがギター、エフェクター、アンプそれぞれのポテンシャルを活かす音作りだと思います
で、接続方法の話しとはちょっと別ですが
レコーディングなんかだと
この直列接続の場合に音が不鮮明かな?って事になる場合もあるので、大概の場合に歪系以外のエフェクト効果は後掛けといって「ギターで実際に出して録音している音」にはエフェクターをかけず「録音し終わったものにミキサーを通して外部エフェクター」でだったり「DAWの内蔵やプラグインエフェクトやなんかで後から」かけます
リアンプなんていう録音方法もありますが、話がややこしくなるので今回はその方法についての言及は避けます。
後掛けの理由の多くは、後々エフェクターのかけ具合をミックス作業の時にアンサンブルとの混ざり具合やなんかを考慮しながらやり直したり、別アイディアのアレンジやミックスにも対応出来る様にという点もありますが…
この点の細かな話しも、今回はひとまず置いておきます
諸々別の機会で触れる予定です。
カップ麺でいうところの
「後載せサクサクって事かぁ」
くらいに考えてもらって
って、違うか?
俺は似た事だと思うんだけどな 笑
で、その後掛けとは逆に
掛けながら録音する事を掛け録りというのですが
自分の場合、レコーディングではどちらかというと掛け録りの方が好みだけど、先程述べた様な理由から処理がしにくくなる?から?という場合もあり、エンジニアさんにはあまり好まれません
音の被りを活用して作品作りを考えている一発録りなら、音の分離に躍起になる事も無いのでそんな事も無かったですけどね
それに、個性あるエフェクターを使う場合や、個性あるエフェクトサウンドを出しているフレーズなどの場合には掛け録り以外に最良の方法はないので、これはむしろそうやって録音しましょうとエンジニアさんにも勧められます
と、少々脱線しましたが
ま、どちらにせよ
歪やサウンドカラーが決まったあとのサウンド全体に空間系やモジュレーション系、またはトータルコンプ(最終的なサウンドカラーが決まったところにかけるコンプレッサー)とかをかけたい場合
または
更にグライコ(グラフィックイコライザー)やパライコ(パラメトリックイコライザー)なんかで細かなイコライジングをしたい場合に
センドリターンを使ってそれらのエフェクターをアンプに繋ぎます
言ってみれば
ギター~アンプ~キャビネット
この接続環境の中での後掛けって事になりますね
これを
並列接続 といいます
余談ですが
というか余談が満載ですが 笑
DJなんかがプレイ中にかけているエフェクターなんかも、ターンテーブルやCDJからミキサーに入った音=信号に対し、ミキサーを媒介して内蔵か外部接続したエフェクターでエフェクトを掛けているので、要はこの並列の掛け方というか、後掛けというか
DJのスタイルも様々なので当然例外は腐る程あるとはいえ、ターンテーブルもしくはCDJとミキサーを使ったプレイであれば殆どの場合このパターンです
ミキサーとCDJやターンテーブルの間に直列でエフェクターが繋がれる事はまず無いのではないか?と思います。
本題の
ギターの話に戻ります
並列接続となるセンドリターンを活用した具体的な繋ぎ方は
いま例に挙げた様な最終で掛けたいエフェクターを
アンプ背面にある(殆どの場合、背面のパネルにあると思います)センドのジャックから → エフェクターのインプット → エフェクターのアウトプット → リターン(センドの隣にあります)のジャックへ
という信号=音の流れでアンプからエフェクターを一旦通してアンプへ戻します
エフェクターは複数繋いでも構いません
音痩せやノイズ対策だけしっかりすれば、変な話 繋げたいだけ繋げちゃって下さい
もちろん、インピーダンスの問題はありますが…
AC電源供給なら電圧にも注意が…
とか
そこまでシビアに考えないでもとは思います
いつも不都合無く直列で繋いでる形をそのままセンドリターンに移行する感じでOKです
ま、そー色々とシビアな方向へ考えが巡ったらラックエフェクターに行った方が良いかとは思いますね
自分はちょっと…な気がして、ライブでラックは使って来ませんでしたが
コンパクト系のエフェクターを並べて~がカッコいいというか ですね 笑
話を戻して と
その時の(センドリターンを使った)エフェクター同士の接続方法は、歪(増幅)系以降の直列接続の時と同じで構いません
1個前のエフェクターのアウトプットから次のエフェクターのインプットへ といういつも通りの方法です
繋ぎ合わせる順序は好みや方個性によって違う事もあるんで
目的に合っていたり、出したい音が出せているのであれば 正攻法があるとはいえ、不正解っていうのは無いです(細かい話しでいうと厳密には不正解もあるかな、、リバーブの後にディレイよりはディレイの後にリバーブだろ とか)。
このアンプのセンドリターンを使った並列接続というのは
前述した説明をまたもう少々掘り下げると
トーンを決定づけるアンプのプリ部
プリアンプと言いますが
アンプのサウンドや入力レベルなどの調整はここで行われ、アンプで作られる歪についても、この部分で作られます
ゲインってやつですね
その後ゲイン増幅や調節がされた音、、、
まぁ理科とか科学っぽくいえば前述ででた
「音=信号」ですね
は、パワー部へ送られます
そのパワー部をパワーアンプといいます
その名のとおり
ここでスピーカーから発する音量/パワーを最終的に増幅/調整するわけですが
それ専用にボリューム調節を備えた仕様
これがいわゆるマスターボリューム仕様ってヤツです
近年で多いのは
2ボリューム(2ゲイン) 1マスター
もしくは
1ボリューム(1ゲイン)1マスター
これらを両方とも備えた
2チャンネル仕様
ですかね
その辺りのバリエーションがポピュラーです
これはゲイン値を上げプリ部でいったん信号を増幅したりトーンツマミで各種帯域を増減させて作られた音/信号を、パワー部でマスターボリュームを使い音全体のレヴェル値(ボリューム)を更におまとめ増幅
っていう事になるわけです
そのプリ部とパワー部の間にセンドリターンは存在するので、そこへ繋がれたエフェクターは、よりクリアーにエフェクトがかかるわけですね
といった、かなり大雑把ですが
だいたいそんな感じです
あぁ 説明長くなって疲れた。。。
本当はもっと色々あるんですが
こんなところで許して
笑
ちなみに
モデリングアンプ系の機材をつかって、いわゆるアンプを使わずライン録りをする場合、ミキサーに向かって直列接続にはなるけど、実質的にはモデリングアンプ内(各種エフェクター搭載の場合)でエフェクトは後掛けになるので、効果としては並列接続と同じ様なエフェクト効果を得たサウンドになるかと思います
ちょっとやっぱり長くなってしまったので
ココでまた一旦区切ります。
インユーテロ / In Utero みたいな爆裂ギターサウンドをJC120で作っちゃうぞ!その4
へ続きます。
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